子どもに言うことを聞いてもらうには
子ども(幼児~小学生)と、大人で異なる点を考えてみると、
大人は、
・レピュテーション(評判)や法律や一般常識を意識して行動する。
・会社という組織内だったら、ふざけたことをやっていれば最悪クビになって路頭に迷う。頑張れば報酬アップの可能性がある。
・一部のおかしい人以外は、理屈が通じる。
・長期的な損得を考えて行動する。
子どもは、
・相手にどう思われようと関係ねぇ!
・法律なんて関係ねぇ!
・なにやらかそうと、衣食住は保障されている。
・親や教師のうるさい小言さえ我慢すれば何の問題もなく生活していける。
・理屈が通じない。
・目先のことしか考えられない。
言い方は悪いですが、子どもは「無敵の人」に近い存在です。その無敵の人状態の生き物を、社会で立派に生きていける人間に育てるのが、子育てでやらないといけないこと。
無敵の人状態なので、対大人で有効な対人戦略は、対子どもでは無効なことが多い。仕事が出来る人にありがちだけど、損得勘定のロジックや、本に書かれているような対人テクニックや、アメとムチ作戦で子どもをコントロールしようとしても上手くいかないと思う(アメとムチでコントロールできてしまった場合はそれはそれで子どもが歪む)。そして思い通りにいかなくて頭に血が上り、子どもと同レベルの争いになる。
私が、子どもに接するときに意識してきていることは、
・子どもの未来にとって何が最善なのか考えながら、育児・教育戦略を考える。
・親は、「我」をできるだけ無くす。自分が楽しようとか、自分の欲を満たそうとかは考えない。ただし、子どもを王侯貴族のように扱って子どもに仕えるようなやり方は良くない。中国の一人っ子政策で、一粒種を甘やかして育てたら、勘違いしてつけあがった「小皇帝」が出来上がったという話があるけど、甘やかすのは子どものためにはならない。愛情は与えつつ、厳しく躾けるのが子どものためになる。
・子どもに向き合う。顔を見て会話をする。スキンシップを取る。子どもは承認欲求の塊。大人(特に親)に自分を見て欲しいし、認めて欲しい。
・子どもの、「これやりたい!」という欲求にはできるだけ応える。ユーチューブ見たいとか、ガチャガチャやりたいとかの低レベルな欲望ではなくて、自発的にこれをやってみたいといった成長欲求に応える。大人にとっては面倒で退屈なことでも、できるかぎりそれに付き合う。砂場で何時間も遊ぶとか、蟻をずっと観察するとか、ザリガニ釣りを延々と繰り返すとか、そういうのに付き合う。
勉強や躾は、子どもに向き合い続けて、子どもの信頼を得たうえで、子どもにやってもらうもの。子どもの立場で考えてみればわかるけど、ろくに構いもせず、あれはダメ、これはダメ、勉強しろ、とうるさいだけの人間の言うことを聞く気になるわけがない。子どもが小さいうちは圧倒的な力の差があるから、脅せば表面上は言うことを聞くけど、小学校高学年くらいになるともう駄目。子どもとの関係が築けていないと家庭崩壊する。
親は子どもの信頼を得るように努力する。躾や勉強に、親自身が強い信念を持つ。信頼できる人間(親)が、信念を持って「やったほうがいい」と言っているのだから、やっておこうかなと子どもに思わせて、躾や勉強を身につけてもらう。
このやり方、「子どもへのコミットメント→子どもの信頼を得る→親の信念に子どもを導く」のメソッドが正しいのかはわからないけど、私はそう考えて子どもに接しています。
親の言うこときかないと、△△(おもちゃなど子どもの大切なもの)を取り上げるよ!や、勉強したら□□買ってあげるよ、などの、子どもを脅したり、子どもと取引したりする方法は良くないと思う。子どもと良い関係を築けないし、表面上は上手くいくように見えても、子どもがレベルの低い人間にしかならない。

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