人間形成の階層モデル

TCP/IPなどのネットワークの階層モデルみたいな感じで、人間形成の階層モデルを考えると、以下のようになる。

ネットワークと同じで、下の階層がお粗末だと、アプリケーションもお粗末なものしか乗せられない(例えばISDN回線にリッチなコンテンツは乗せられない)。




1層 愛着形成

大人の愛情とコミュニケーション。精神的な安定や心の成長に必須。乳幼児期にはもちろん重要だけど、小学校に入ってからも子どもとのコミュニケーションは重要だと思う。スキンシップも大事。うちの娘(小2)は、いまだに抱っこを喜び、抱っこするとふんふん言いながらしがみついてくる。



2層 遊び

主体的な遊びや体験。子どもが主体的に熱中して遊ぶことはとても重要。遊びを通じて、自分が生まれ落ちたこの世界を理解し、自分という存在を理解する。また熱中して遊ぶことで、集中力が養われる。たくさん遊んで世の中への興味を持つことで、成長意欲が出てくる。

生活保護の母子家庭でネグレクト気味(おそらくスマホ与えて放置)の小1の子と関わり続けているけど、遊びすらまともに出来ない。なにか遊ぼうとしても、思い通りにいかないと癇癪を起こすし、すぐ飽きて投げ出す。ビニール袋にたくさん砂を入れて喜ぶなど、精神年齢が3歳くらい。将棋やオセロのルールを覚えられるので、知的能力に障害はない感じがするが、じっと座っていられないので、勉強はもちろん無理。これは極端なケースだけど、やはり愛情や遊びが足りないと、人間形成に悪影響が出ると思う。



3層 ディシプリン

規則正しい生活を送る。毎日決まった時間に食事をし、就寝・起床をし、十分な睡眠を取る。社会のルールを身につける。毎日コツコツと、やるべきことをやっていく。規律のある毎日を積み重ねていく。



4層 基礎学力

読書、計算練習、漢字練習、可能なら作文も。小学校の演習量を見ると。あれでは小学校の範囲すらまともに身につかない子が続出すると思う(実際に続出しているから、高学年になると補習塾に通う子が増えるのだろう)。低学年のうちに、家庭で基礎学力は身に付けさせたほうがいい。見ていると、小2ボリュームゾーンの子でも、足し算引き算の繰り上がり・繰り下がりがスッと出てこない子が結構いる。小3以降の、3桁の掛け算・割り算の筆算や、分数・少数の計算では、四則計算の基礎計算が脳内で瞬時にできた上で、決められた計算手順を辿ることが要求される。基礎部分の計算をいちいち考えているようでは、ワーキングメモリが足りなくなる。

基礎学力は、量が大事。計算は特にそうだけど、理解よりもまずは量をこなしたほうがいい。スポーツの基礎トレ(素振りやフットワーク)と同じで、ある程度量をこなさないと身につかない。



5層 応用

実際にアウトプットを出すことが要求されるもの。受験もそうだし、仕事もそう。パフォーマンスとして表に出てくるのはこの階層だけど、下の階層がしっかり出来ていないと、たいしたパフォーマンスは出せない。下の階層をおろそかにして塾に放り込んでも、(天然物の天才君以外は)あまり伸びない。逆に、土台となる下の階層がしっかりしていれば、学力に多少甘いところがあっても、本人のスイッチが入ったときにものすごい伸びを見せる。

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