食品と学習刺激のアナロジー

現実世界は膨大な情報量を持っている。

抽象化して情報量を減らした、入力→出力のパターン学習を幼児期から繰り返すのは発達を阻害すると思う。

学習刺激を抽象化するのは、食品を高度に加工精製して、ビタミン・ミネラルや食物繊維やフィトケミカルなどの微量栄養素を無くすのに似ている。


人間は、ある程度は加工しないと食品を食べられないのは事実で、例えば、生肉や稲籾をそのままは食べない。

それと同じで、大自然に子どもを放りだしても、好ましい成長をするわけではないだろう。

ある程度の食品の加工精製が現代人類には必要なように、ある程度の情報の加工精製は現代人類に必要。

自然豊かな公園で遊ぶことや、室内遊びだったら手先を使って工作やお絵かきなどで遊ぶことも、豊富な情報量を持つ学習刺激となるだろう。

ただ、幼児期からペーパーの学習を繰り返すのは、子どもの発達には良くないだろう。2次元にした時点で、情報量は大幅に減る。

幼児にとってのペーパーの学習は、現実世界の細かい情報が抜け落ちた学習刺激で、食品でいえば微量栄養素が抜け落ちたジャンクフードのようなもの。小学校受験対策で行う図形などのペーパー学習は、ジャンク学習だと思う。

10代になって抽象的な思考ができるようになれば、ペーパーの学習も高度な思考を促す学習刺激になるけど、幼児には無理だろう。




健康に良い食生活を一言で表すと、

「加工精度度の低い食品を中心に、多くの種類の食品をバランスよく食べる」

バランスというのは、マクロ栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)のバランス、マクロ栄養素とミクロ栄養素のバランス、動物性食品と植物性食品のバランス。


加工精度度の高いジャンクフードは、微量栄養素が抜け落ちている。そればかり食べると身体に良くない。たまに食べる程度だったら大丈夫。

これは程度の問題。


健康に良い単一の食品はない。それと同様に、脳の発達に良い単一の学習刺激もない。

特定の知育学習に飛びつくのは、健康食品ブームに飛びつくのと同じ行動だ。これさえやれば頭が良くなる(健康になる)という幻想に縋っている。


子どもの脳の発達に良い学習刺激を一言で表すと、

「加工精製度の低い学習刺激を中心に、多くの種類の学習刺激をバランスよく経験する」

現実世界の様々な環境を、五感を使って経験することで、子どもは膨大な情報量の学習刺激を得ることができる。

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