出生順ときょうだい数の学力への影響
学力に対するきょうだい構成の影響
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hokkaidoshakai/38/0/38_1/_pdf/-char/ja
学力データ
「算数・数学の問題は,計算と,数や図形操作に関する文章題から,国語の問題は,語彙と漢字の読み書きから構成された」
両親学歴,父職業,世帯所得,市郡規模で統制
・出生順は学力への有意な影響は無し。
・きょうだい数は学力への影響有り。
きょうだい数が多いと学力が下がるのは、家庭内での知的資源の希釈が要因と論文では推測されている。国語は2人きょうだいから学力低下、算数・数学は3人きょうだいから学力低下。算数・数学は、一人っ子→3人きょうだいだと、世帯所得の階層が2段階低下するくらいのインパクトで学力が低下。国語は、一人っ子→3人きょうだいだと、両親大卒→両親非大卒くらいのインパクトで学力が低下。国語は、学力への所得階層の影響が比較的小さく、きょうだい数の影響が大きい。
国語(語彙と漢字の読み書き)は、学力へのきょうだい数の影響が出やすい。家庭内での接し方の影響が大きいからと推測されている。
数学は、家庭外での教育のウェイトが高いと推測されている。
Examining the effects of birth order on personality
https://www.pnas.org/doi/full/10.1073/pnas.1506451112
出生順のIQへの影響は、出生順が1つ下がるとIQが1.5下がるくらい。
学力も、有意差が出ないだけでわずかに出生順による差があるのかもしれない。第2子が生まれるまでの間は、第1子は家庭内のリソースを独り占め出来る。
ただ、出生順の影響は、きょうだい数に比べれば相対的に小さい。
リソースをどれだけ(効果的に)子どもに投入するかは、こどもの知的能力にそれなりに影響を与える。「子どもの能力なんて、結局は地頭次第」なんて思考停止をせずに、できることをやっていきたい。きょうだい数が多い場合は、意識して家庭内リソースを潤沢にしていくと学力を高めやすいだろう。
子どもが小さいうちは家庭内の知的リソースの重要度が高く、子どもが大きくなり高等教育を受ける年齢になると、経済的リソースの重要度が高くなると思われる。



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