漫画もいいよ

物語文の読解で必要とされる能力のうち、

・時系列の把握

・人間関係の把握

・登場人物の心情理解

については漫画でも鍛えられると思う。読解力には、語彙力や読字速度、文章の論理構造を理解する力、様々な立場の人や状況についての背景知識なども必要なのだけど、上記の要素については、質の高いストーリー漫画を読むことでも鍛えられる。

物語を読んで、時系列や人間関係を把握して脳に情報を保持しておくのにも慣れが必要で、物語経験が乏しいと物語文の内容を理解するのも困難になるのではないかと思う。それと、「◯◯が起きたから、□□になった」という因果関係に繰り返し触れることで、論理性なんかも育つかもしれない。

小学生と話していると、一問一答はできるけど、文章での会話が難しい子が結構いて、この状態だと自分の中で思考を深めるのも困難だし、高度な抽象概念を理解していくのも困難なのではないかと感じる。

教育熱心な家庭だと、「漫画はダメ」だったり、「学習まんがのみ許可する」というケースがある。学習まんがは、散発的な知識を増やすのには良いのだけど、物事にはつながりがあることを理解して、思考を深めるのには向いていない。計算ドリル、漢字ドリル、学習漫画、息抜きにショート動画、なんて生活を送っていると、知識は増えても、思考力や論理性は育たない。


どういうストーリー漫画が質が高いと言えるかというと、読むことで何かを考えさせられる漫画ですかね。「いくぞ、必殺技だ!おりゃああ! ドンッ ぐああ~やられた~~~」みたいな漫画を読んでも読解力は上がらない。

うちの場合だと、家で娘が読んできた漫画は、

・ドラえもん 通常のコミックスと大長編

・スラムダンク

・火の鳥

・リボンの騎士

・ベルサイユのばら

・銀の匙

・銀河鉄道999


など。やはり昭和の巨匠の漫画は質が高い。今の児童書よりもずっと物語とセリフの質が高いので、読解力の観点では、銭天堂や5分後に◯◯とかよりも昭和の巨匠の漫画を読んだほうが良いと思う。

図鑑系男子だと、物語の本をまったく読まないこともよくあるけど、そういう子には質の高いストーリー漫画を試してもらうと良いかもしれない。映画でも良いと思う。「時系列と人間関係を理解して脳内に保持し、登場人物の心情を推し量る」ことができれば、媒体は文字でなくても良いと思う。語彙や読字は、別途鍛えれば良い。


最後に。質の高い物語に触れることは、人生を豊かにする。


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