早期教育の光と影② 英語教育
早期教育の光と影
https://www.jstage.jst.go.jp/article/arepj/59/0/59_253/_article/-char/ja/
英会話塾に通塾する経験は英語学力とどのような関係があるのであろうか。幼児期や児童期に英会話塾に通った子ども,英語圏に滞在した帰国子女など英語既習者と英語未習者の英語学力テスト (聴解問題 2 割・読解問題 8 割からなるセンター試験と同様のテスト) の成績を比べた。家庭の所得や蔵書数,親の学歴,子どもへの教育期待度などを釣り合わせ,英語既習か未習かのみで比較したところ,中 1・1 学期から中 3・3 学期まで英語学力テストの成績に差はなかった。
母語がどの語系に属するかで英語習得の容易さが異なることが明らかにされている。カミンズ(Cummins, 1984)は日本からカナダのトロント市に移住した日本人家族の子ども 80 名を 10 年間追跡した。滞在年数が長くなると家庭での日本語力は低下する。英会話力は 1 年半で現地の生活に困らない程度上達する。しかし,学校の授業で必要な学習言語力 (英語読解力) は現地並みになるのに平均が 8 年半もかかる。しかも,移住年齢によって学習言語力の伸びが異なることが明らかになった。幼児期に渡加した子どもは,母語でも英語でも読み書きを習わず小学校に入る。読み書きの習得に伴い学習言語力が高まるが,彼らは,学習言語力の習得に平均で 11 年半もかかる。小学校 3 年では算数を除く他の教科の学習についていけない子どもが多かった。日本で小 3 まで学んだ子どもは学習言語力の習得は速やかで,1 年半で現地の学校に適応した。中学から移住した子どもの学習言語力は平均で 1 年 8 ヶ月かかり,学校適応度は最も高かった。
このデータを踏まえてカミンズは「二言語相互依存説 (氷山説)=論理的に分析し,類推・比較し,まとめるといった抽象的思考力や.文章構造や文章の流れをつかむメタ言語能力は深層で共通している」(Cummins, 1984)を提唱した (Figure 1)。一般に出回っている言説「英語に触れるのが幼いほど英語の習得は容易」は日本語母語話者にとってはあてはまらない。英語漬けの環境に身をおくことは確かに会話に不自由しなくなるが,学校適応者になるには,もう一点,英語に触れるタイミングを見きわめる必要がある。
セミリンガルの話にも通じるけど、日本語能力が高まる前に英語漬けにするのはリスクが高いと思う。日常会話は出来ても、深い思考がどの言語でも出来ない人間になってしまう。
逆に、週1回とかの低頻度の英会話塾だと、あまり効果がなさそう。従って、うちでは英語教育はノータッチで、中学受験終了後に急いで開始するので良いかなと考えている。これが正解かはわからない。娘が興味を持てば、10歳くらいからに英語教育に力を入れても良いと思っているけど、「英語?やだ嫌い!やりたくない!」だもんなあ。まあ学校での英語の授業は、英語で遊ぼうみたいなノリでちゃんとした説明もなく意味のわからん言語で授業を受けさせられるから、嫌になるのも仕方がない。大人も、例えばスワヒリ語で同じノリで授業やられたら意味不明過ぎて嫌になると思う。
関連記事:幼少時からの英語教育について
https://my-daughters-education.blogspot.com/2024/06/blog-post_27.html
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