世界陸上を観ながら速さの計算に慣れる
最近、娘が速さの計算に慣れてきたので、陸上のトラック競技を題材にして、各距離のおおまかな時速を計算して遊んでみた。
100m走:10秒 →時速36km
200m走:20秒 →時速36km
400m走:48秒 →時速30km
800m走:2分 →時速24km
5000m走:15分 →時速20km
10000m走:30分 →時速20km
フルマラソン(42km):2時間20分 →時速18km
娘にとって身近な50m走(小3だとだいたい10秒)を基準にして、各距離のランナーのスピードなら、50mを何秒で走れるかも計算した。選手がどれくらい速く走っているのか、イメージできたらいいなと思って。
ついでに、各距離の時速を比較してみると、400m付近から大きく時速が落ちるが、800m以降は距離が伸びても時速の低下はそれほど大きくないことが分かる。その背景として、人間が酸素を使わずに全力疾走できるのは30〜40秒程度が限界で(ATP-PCr系と解糖系を主体とした運動)、一流選手が走れる距離にするとだいたい400mあたりが境目になる。そのため、この距離を超えると一気に速度が落ちる。全力ダッシュのあとに息がゼエゼエするのは、無理やりエネルギーを生み出した後処理に酸素が必要になるため、体が酸素を必死に取り込もうとするから。一方で、酸素を使って安定的にエネルギーを作り出せる範囲の速度なら、距離が延びても速度の低下は小さい。といった感じで、運動生理学の説明もしておいた(さすがに解糖系などの専門用語は使わないが)。
速さについては、スーパーに買物に行く時や図書館に行くときに、Googleマップでおおまかな距離を調べておいて、かかった時間から分速や時速を求めたり、逆に「このくらいの分速・時速で移動すれば何時何分に到着するはず」と事前に予想到着時刻を計算して、実際の到着時刻と比較したりして遊んでいる。
算数の問題を子どもの身近な体験と結びつけたり、その背景にある仕組みを説明したりすると、頭に残りやすいのではないかと思って、このような工夫をしている。学校や塾で公式を学ぶ前に、体験ベースで算数の抽象概念をインストールしておきたい。特に塾だと、公式を説明してから高速で演習を繰り返すスタイルになりやすいので、体験に紐づけながらイメージ操作をして計算する経験をしておきたい。
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