中学受験で律速となるもの
毎回の授業をどこまで理解できるか。宿題を含めてどのくらいの演習量で身に付けられるか。習ったことを染み込ませる速度は、人によって大きく違う。
問題演習の処理速度。テストでの処理速度。処理速度が高いと、短時間で高密度の学習が出来るし、テストでのアウトプットも速いので点数を取りやすい。
時間は有限で、毎週新しいことを身に着けていかないといけないので、中学受験をどのレベルで走っていけるかは、「習ったことを染み込ませる速度」と「処理速度」が律速となる。
そして、いずれの速度も地頭が大きく影響する。
「結局、地頭だよね」と思考停止するのは簡単だけど、受験勉強はスポーツ競技と同様に、パフォーマンスを上げるための練習方法がある。トップレベルならともかくも、凡人レベルなら、単に運動神経が良い人間が強い選手になるわけではないのと同様に、単に地頭が良い人間が学力の高い生徒になるわけではない。
2つの速度の要素を分解すると
習ったことを染み込ませる速度
- 理解力
- 定着力
- 応用力
処理速度
- 計算スピード
- 読解スピード
そして重要なのが、モチベーションとやるべきことをやる姿勢。
イメージでは、
(習ったことを染み込ませる速度+処理速度)×(モチベーション+やるべきことをやる姿勢)=学力
地頭の影響は大きいけど、習ったことを染み込ませる速度と処理速度はある程度は上げられる。
・習ったことを染み込ませる速度
フック(引っかかり)を事前に作っておくと頭に入りやすい。抽象的思考が発達してくるのは9歳10歳くらいで、それより前は具体的な体験でフックを作っていく。国語は、語彙や世の中についての知識(マンガでもテレビでも)、算数は日常生活での数や図形や比や速度の体験、理科や社会も同様に体験。セミを捕まえて口にストローみたいな器官がついているのを見れば木の汁を吸うのがわかるし、水を凍らせれば膨張するのがわかる。勉強のための体験というよりも、この世界には面白いことが色々とあるんだよと知ってもらう。様々な分野での体験があると、通底する論理が異分野で重なって応用力にも繋がりやすい。
中学年になってペーパーでの勉強が始まってからは、ざっくりした概念の先取りなど。授業前の予習もフック作りの一種になる。
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・処理速度の向上
年長くらいからトレーニングを積んでいく。計算はマスト。毎日やる。風呂や歯磨きと同じように計算練習をする。四則計算の基礎部分は暗記なので、地頭の影響が小さい。定着効率に差はあるけど、多くの子は出来るようになる。
読書については、本を読む子なら好きなように読ませる(幼少時から読み聞かせはやる)。読み聞かせをやっても読まない子なら、文字ならなんでもいいので図鑑や辞書など興味があるものを読んでもらう。それでも読まないなら、くもんの国語。
計算と文章を読むのは、本人が嫌がっても強制的にやらせたほうが良いと思う。読書は強制したくはないけど、くもんの国語は強制してもいい。読書は嫌いになって欲しくないが、くもんは嫌いになってもいい。悪役にしてごめん、くもん。
もちろん、適応可能な範囲に量は絞るべきだけど、嫌がるからと放っておいても自動的に出来るようにはならないし、学校の勉強についていけないレベルだと小2、小3あたりから躓きが顕著になってさらに嫌いになる。好きではないことでもある程度は出来るようになれば、そこそこ前向きに取り組むようにはなる。
・モチベーション
ハウツー本にあるような親の声掛け方法なども重要だけど、環境選びは超重要。「やればできるし、自分は出来る側の人間だ」という感覚が持てて、正のフィードバックループを回していくには、本人にとって適正な量の課題が出され、普通にやれば中の上には位置できる塾に入ることが必要。
いくら学校では出来る側の子でも、進学実績の高い大手受験塾に入って偏差値40で一番下のクラスだと気持ちが腐っていく。わからない問題だらけでテストの点もなかなか取れない、偏差値も低い、宿題も処理しきれない。下のクラスだと自分も周囲もそのようなキツイ状況なので、クラスのムードも淀んでいくリスクが高い。頑張れば中の上には行ける塾に転塾したほうが良い。
・やるべきことをやる姿勢
小さい頃からの生き方。親が子どもに向き合うことから逃げない。
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