集団塾の国語の授業で期待できること
集団塾の国語の授業で主に行われることは、
・読解演習
・解説(読み方、解き方)
の2点。
スポーツに例えると、試合形式の練習を繰り返していることになります。
私はバドミントンを割と真剣にやっていたので、バドミントンに例えて書きますが、試合形式の練習だけやっていても、お正月の羽付きレベルで止まります。
フィジカルトレーニング(持久力、筋力、アジリティ)、フットワーク練習、素振り、スマッシュ・ドロップ・レシーブ等のショット毎の練習など、バドミントンの試合で要求される各要素に分解してトレーニングしていく必要があります。
試合形式の練習は、それらの各要素を統合して、いかに得点と勝利に繋げるかを鍛える場です。
基礎が出来ていない国語が苦手な子が、試合形式である塾の国語の授業を受けても、国語の成績は上がりません。バドミントンで言えば、羽付きレベルのままです。
国語の読解力向上に必要な各要素は広範囲に及ぶため、家庭でトレーニングしないとどうにもなりません。そして算数と異なり、小学生の国語は各要素のトレーニング方法があまり体系化されていません。
大抵の場合は、国語が苦手な子に対しては、漢字・語彙を頑張りましょうというアドバイスがなされます。漢字・語彙は頑張りが結果に反映されやすいので、理解できなくもないのですが、知識分野はテスト全体の2割程度の配点しかないですし、散発的に漢字と語彙が強化されても読解力は高まりません。
私もそれほど体系化できているわけではないですが、受験国語をいくつかの要素に分解してみます。
・漢字:市販の漢字ドリルでトレーニングする。低学年から積み重ねる。
・語彙:単語帳的なトレーニングでは身につきにくいと思う。文脈で覚えないと定着しにくい。読書が重要。本を読まない子なら、子ども新聞、古めの表現豊かなマンガ、ニュース番組でも語彙は増える。語彙マンガもおすすめ。日々の生活で積み重ねる。
・読字のスピードとスタミナ:量を読むことを続ける。読書をしない子なら、下の精読技術で取り上げた教材をこなすことを積み重ねる。
・精読技術:低学年から公文式の国語教材、ふくしま式ドリル、くもんロジカル国語といった読解教材をやり込む。小4以降はあまり時間が取れないので早めに開始したほうが良い。
・記述力:精読技術で挙げた教材で、記述力対応のものをやれば鍛えられる。
・読解技術:大学受験向けの論理読解の参考書や「塾技」を親が読んで子どもに教える(私はこれをやっている)。小4以降で十分間に合う。
・スキーマ・背景知識:読書、マンガ、映画などで強化する。中学生~大人向けの質の高いものが良い。国語が得意な子は小4、小5で入試問題の多読を行うのも良いと思う(みくに出版の銀本を使う)。
自ら本を読む子、具体的にはくもんの推薦図書で2,3学年先の本を楽に読めるような子は、各要素のトレーニングをある程度は端折れます。うちの娘は、読書は好きだけど、机に向かっての学習は嫌いなので、ドリル系は漢字ドリルとふくしま式しかやっていません。
精読技術と記述力のトレーニングにはかなりの認知負荷が要求され、国語が得意な子でも嫌がるかもしれませんが、読解力のコア要素なので、国語を強くしたいなら続けたほうが良いでしょう。
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