中学受験を運ゲーにしないために
まず、塾選びでは、面倒見、講師の質、授業の雰囲気、子と塾の相性など、運要素のあるものを当てにしないほうが良い。「二月の勝者」の黒木先生みたいなスーパー塾講師を期待してはいけない。
娘は早稲アカでSS1クラスに在籍しているが、圧が出せない講師の授業では男子を抑えられず騒がしいとのこと。また、面談の印象だと、算数の講師は娘の顔と名前が一致していないようだった。
集団塾で確実に提供されるサービスは、ゴール(入試)から逆算したカリキュラム、テキストと問題集、テスト実施と成績算出、競争環境。
その塾が提供するサービスを受けて、
・多すぎない勉強時間で、インプット→アプトプットのサイクルを回せるか
・中の上の成績は出せるか
が重要。
その塾で偏差値50以下だと、現状の「子ども+家庭(+個別指導・家庭教師)」のチームとしての能力では、塾の提供するカリキュラムと教材を消化できていないことになる。消化不良の状況に、お金・時間・労力を投下するのは無駄なので、転塾したほうが良い。成績は子どものモチベーションにも強く影響する。良い成績が取れればモチベーションは上がりやすい。
中学受験コンテンツが始まるのは新小4なので、新小4からの半年間を試走期間とし、
・週の家庭学習(塾の宿題含む)の時間が8時間以内に収まる
・偏差値50台後半以上の成績を取れる
を目安にすると良いと思う。小4の週あたりの家庭学習の時間は、多くても週10時間を上限にしたほうが良い。これ以上時間をかけて成績をキープしていても、負荷が上がる5年生以降でついていけなくなるだろう。他の考慮点は、通塾距離、授業時間帯が家庭の生活サイクルにマッチするか。
小3までの成績は当てにならないので、実際に新小4のカリキュラムに突入してみないと判断しにくい。娘の友だちでも、小3までは上位クラスだったが、新小4になってから下位クラスになり、転塾した子がいる。
偏差値の大まかな水準感は、
サピックス50≒四谷大塚・日能研60≒栄光ゼミナール70
無理のないインプット→アウトプットサイクルで、偏差値50台後半は出せる塾に行くのが、個人的にはベストだと思う。ただ、その偏差値ゾーンは、塾の提供する上位校向けプログラムをこなせるかどうかのボーダーラインなため、子どもの体感負荷は高くなる。こなせれば上に行けるし、こなせなければ消化不良になって落ちていく。
今の大手4大塾(サピックス、四谷大塚、早稲アカ、日能研)や、難関校の合格実績が高い中小塾のカリキュラムと教材は、親の想像する以上にハードな内容になっている。
低学年での計画的な学習準備と、家庭や個別指導・家庭教師の学習面でのサポートなしに、四谷大塚偏差値60以上を取り続けられる子は稀だと思う。小4にして、自律して学習ができ、自力で難易度の高い内容を消化吸収できることが必要になる。我が子が、そのような人生二周目みたいな子であることを期待してはいけない。
そのため、どこまで中学受験にコミットするかは、子ども+家庭のチームとして考える。サポートの段階は、
・教材整理
・スケジュール管理
・学習の声掛け
・長期的な学習戦略
・弱点補強や理解促進のためのプラスアルファの教材選択
・わからないところを教える
と複数段階がある。
学習面のサポートは、個別指導・家庭教師に外注することも出来る。個別指導・家庭教師も当たり外れがあるため、うちの場合は私がその役割を担うことにしているが、一般的には外注したほうが良いと思う。多くの保護者は、そんなに時間も興味もないだろう。個別指導・家庭教師は、基本的には、高額なほうが当たり率が高いはず。
べき論で言えば、子ども一人でこなせる難易度のカリキュラムを提供する塾に通って、子どもが自力で勉強して、受かる範囲のところに行けばいいとは思う。
ただ、今の中学受験のレベル感だと、中学受験に参入する親が期待するような学校に合格するには、大手塾の提供するカリキュラムに食らいついていくのが最も期待値が高い。
生々しい例を書くが、例えば両親が早慶卒で子どもも早慶くらいには行ってほしいと考えて中学受験塾に入れたとする。子どものポテンシャルは両親と同程度と仮定し、低学年の学習準備なし、入塾後も子どものペースで「馬なり」で走らせると、おそらく四谷大塚偏差値50台半ばあたりで落ち着く。そこから早慶附属や、大学進学実績のボリュームゾーンが早慶になる難関進学校を目指そうとすると、2段階くらいギアを上げないといけない。親が医者で、子どもにも医者を目指してほしいという家庭も似たような感じだろう。
従って、俗欲にまみれた我々保護者は、中学受験はサポート前提で、チームとしてどこまで出来るかを考えたほうが良い。
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