投稿

7月, 2025の投稿を表示しています

娘がユニセフに8000円寄付していた

学校で定期的にユニセフの募金を行っているのだけど、お年玉などで貯めた自分のお金から8000円を寄付していたらしい。 娘の全財産は、残り一万円くらいと思われる。普段は、自分の欲しい物の購入には、ほとんど使わない。たまにかわいい文房具を買うくらい。財布の紐が固い子だと思っていたけど、こんな大金をポンと寄付するとは・・・。 私も教育関連の寄付(発展途上国の子の学費支援)をしていたことがあるので、娘は私と似た性格なのかもしれない。私の場合、善いことをしたいというよりも、自分の恵まれた立場に気まずさを感じての寄付なので、善人な感じでの寄付ではないのだけど。 娘が心の中でどのように考えて、寄付をしたのかは詳しくはわからない。善いことをしたい気持ちがあったのは確かだろうけど、それ以上の深い気持ちはわからない。 その夜、寝る時に涙が出た。良い子に育ったなあという感慨と、色々と考えてしまう性格だと現実世界のやるせなさが辛くなるときもあるだろうなあという思いから出た涙だったと思う。

頭の良さよりも性格が大事?

イメージ
 「頭のよさ」よりも大事なものとは? 脳科学者が思う子供に“本当に必要”な5つの授業  https://goetheweb.jp/lifestyle/more/20250727-st27?heading=4 記事より引用 これはIQ(知能指数)が人生にどんな影響をもたらすかを示したものです。 一番左側の「収入」を見ると驚くかもしれませんが、予想を裏切り、「IQ」よりも「性格」のほうがなんと約2.5倍も影響を与えています。 しかも、 IQと性格の両方があっても、スコアはそれほど変わりません。人生に最も影響を与えていたものは“性格”だったのです(健康やメンタルも同様でした)。 IQだけ高くても、収入は上がらないだろうけど、ここまで寄与度が低いのは違和感があったので、引用元の論文を読んでみた。(難関大学の卒業者の収入が高いのは周知の事実だし、難関大学に入るにはIQが高いと有利なので) What grades and achievement tests measure この論文では、4つのデータセットを分析して、IQ、学校の成績、学力テスト、性格といった因子と、人生における収入や健康状態との相関を調べている。 Stella Maris (Dutch high school students) ・IQテスト:レーヴン漸進的マトリックス ・学力テスト:Differential Aptitude Test (DAT) ・性格:ビッグファイブ(誠実性、協調性、外向性、開放性、情緒安定性)、グリット(忍耐力と長期的目標への情熱) BCS (children born in one week in 1970 followed until 38 y old) ・IQテスト:レーヴン漸進的マトリックスに類似したテスト ・学力テスト:(i) a vocabulary test, (ii) a spelling test, and (iii) a math test ・性格:自尊心(self-esteem)、統制の所在(locus of control)-おそらく内的統制のほうが望ましい  NLSY79 (prospective survey of youth 14–21 y old in 1979; currently followed) ・IQテスト:いくつかの...

小3・自由研究

イメージ
娘の今年の自由研究は、元素周期表を作って、各元素で出来た身の回りの物質を探すこと。 去年までは私が提案したり、けっこう手伝ったりしたけど、今年は自分でやることを決めて、やり方も自分で決めて実行している。出来ることが増えてきたことや、知識・世界が広がってきたことで、主体的に動けるようになってきている。学校の授業で、自分で調べる学習を行っている効果もあると思う。 私が手伝ったのは、画用紙を買うのと、マス目の線の引き方を教えることくらい。 テストで良い点を取るよりも、こういったことを熱心にやってくれるほうがずっと嬉しく思う。 参考にしている本は、「世界でいちばん美しい こども元素ずかん」。去年の11月に、元素に興味を持ったので購入したのだけど、当時はそこまでハマらなかった。最近になって、この図鑑を開くことが多くなり、元素豆知識を披露してくれたりするようになった。

子供が読んでいる本(小3・1学期)

キッズペディア 世界の国ぐに  妻の妹からプレゼントされた本 よく読んでいた 角川 まんが世界の歴史 たぶん全部は読んでいない。まだ難しいよね。 ハリー・ポッター全巻 ペガサス文庫 7作目まで読んだあと繰り返し読んでいた。合計3周くらい。呪いの子も読んだ。今学期はハリポタを読んでいる時間が長かった。今も暇さえあれば再読している。 先生のつうしんぼ くもんで借りてきた チョコレート戦争 再読 くもんで借りてきた  起業家フェリックスは12歳 再読  大人も知らない みのまわりの謎大全 そこまでハマらなかった どらえもん のび太の宇宙小戦争(リメイク) ノベライズ 以前ブックオフで100円で買ったもの シェイクスピア物語 ラム  厨川 圭子 (翻訳)  偕成社文庫 くもんで借りてきた 下巻は全部読んだらしい 子供向けの故事成語の本 齋藤孝さんのとドラえもんの 部分的に読んだ 科学探偵シリーズ 15冊くらい 図書館で読んだ ホビットの冒険 ハリポタ通読後に、「もっと歯ごたえのあるのが読みたい。ファンタジーで」とか生意気なことを言い出したので、指輪物語とその前日譚のホビットの冒険を購入したのだけど、指輪物語は中身を見てみたら小学生には難しすぎた。娘は当初ホビットの冒険に興味を示さなかったけど(文章が古めなので)、私がホビットの冒険を読んでからずっと指輪物語を読んでいるのを見て、どんな話か聞いてきたので色々と話していたら、ホビットの冒険を読んだ。 おもしろ算数クイズ おもしろい(私が) 中学受験算数の思考系問題の基礎みたいな問題も結構ある でもドリル感があまりないのでとっつきやすい 速さの問題とか出てくるので習ってからがいいかも 算数なのに最後の問題は余事象使った確率の問題なので明らかに中学数学の範囲。

子どもの発達をサポートする会話

<言葉変化> 幼児期前半 語彙を増やす 幼児期後半 単語で話さず文で話す 小学生前半 文章を組み立てて話す 小学生後半 具体から抽象へ 中学生以降 抽象的概念の操作 <視点変化> 幼児期前半 自分の確立 幼児期後半 脱現在 過去・未来での視点 小学生前半 脱自分 他者の視点 小学生後半以降 脱身近 自分周辺の事象から世界を広げる 脳の発達段階に沿った言葉遣いを子どもが出来るようにサポート。 親が一方的に話すのではなくて、対話を通じて子どもの言語レベルを引き上げるイメージで。

夏休みの宿題RTA

夕食前に、今日持って帰ってきた夏休みの宿題ドリルをやっていたので、 「なんで今やってるの? 夏休みが始まる前に夏休みの宿題を終わらせるとか?」 と聞いてみたら、「それ面白いね」とやる気になって、 ドリルは終わらせた(サマースキルというのと漢字計算ドリル)。さすが日々の公文算数プリントと漢字ドリルで鍛えてきただけある。 1時間半くらいかけてドリルをやっていた。娘史上最長の家庭学習時間かもしれない。今日は公文の教室の日だったので、その後にこれだけ出来たということは学習体力がついてきたのかも。 あとは、自由研究(任意)と絵日記と読書記録だけど、これらは面倒がってなかなか手を付けなそう。

学びや成長につながる遊びとは

イメージ
(写真は娘が4歳の時のもの。熱心に大規模土木工事をしていた) 目をキラキラさせながら集中して遊び、途中で次々に新たなアイデアが加わり、始める前には自分でも思っても見なかったところに到達する遊び。こうした遊びでは、終えたあとに、子どもにはやりきった感があり、心が充足される。 他の子との遊びだと、自分だけでは思いつかなかったことが出来たりする遊び。 大人の言葉で言えば、創発や共創がある遊び。そのような遊びを通じて子どもは学び、成長し、いずれは主体的な学びや、探究学習に繋がっていくのだと思う。 そういった遊びを自然にやれる子もいるし、大人のちょっとしたサポートが必要な子もいる。サポートが必要な子には、大人がいわば着火剤になるイメージで、最初のほうだけ、「こんなのどうかな?」と提案をすると良いと思う。子どもが乗ってきたら、遊びの方向性は子どもに任せる。 大人から与えられた玩具や動画やゲームに、「赤ちゃんのようにあやされている」だけの遊びだと、遊びを通じての成長はない。そういう子は、玩具や動画やゲームの無い環境に置かれると、自分からは何もできない。そのような子は、他の子とも上手く遊べないことが多いので、「つまらなーい。やることなーい」と文句を言いつつ、ぼーっと過ごすだけになる。まあ、今の大人も、スマホにあやされているだけの大人が多いし、主体的に遊べない子どもは大人の責任なのだけど。 成長や学びのある遊びは大事だけど、常に「成長」や「学び」を意識すると、息苦しくなる。単なる気晴らしの遊びが悪いわけではなく、頭を空っぽにして息抜きするのもいいと思う。私は、そういうのが苦手な息苦しい人間なので、息抜き系の遊びは妻に任せている。バランスが大事ですね。

お買い物ごっこ

イメージ
滑車とウインチ的なものを経験しておこうかと思い、こんなものを作ってスタンド式のタオル掛けにひっかけて上下に動かして遊ぼうとしたら、そこから娘と私のお買い物ごっこになった。 タオルを掛けて互いの顔が見えないようにして、紙コップに商品を入れて向こうで巻き上げてもらって、向こうからはお金を入れてもらう。 商品は、おもちゃのアクセサリーなどを使った。お金には、ボードゲーム用のコインを使った。 こっちから止めなかったらどこまで遊ぶのかなとトコトンやってみたら、日曜の午前中に2時間遊び続けた。途中から、セール割引や、セット割引や、くじ引きで値引きなどの要素が加わった。 娘は、STEMとかよりコミュニケーションのある遊びが好きなんだよね。私はSTEMが好きな理系君なので、ごっこ遊びはあまり楽しくないのだけどw 娘が大満足な表情をしていたので良かった。 (追記) 午後は、近所のボードゲーム会に参加して、その後は図書館に寄って19時過ぎに家に帰ってきた。インドアな一日だった。      

子どもの英会話教育

 ・CALP 学習言語能力 言語を通じて抽象的な概念を学んでいく能力。言語で深い思考ができる能力。低コンテクスト、高認知負荷。 ・BICS 伝達言語能力 日常生活での会話・意思疎通。高コンテクスト、低認知負荷。 教育熱心な家庭が幼少時から英会話をやらせているケースが多いけど、子どもの英会話教室でやっている内容ではBICSしか伸びない。英語でぺちゃくちゃとおしゃべりが出来るようになるだけだ。将来、英語圏に移住したとしても、単純労働しか出来ないだろう。 将来的に、英語を使う高度に知的な仕事をしたいという場合は、子ども時代にはまず母語でCALPを伸ばしてから、英語学習に入ったほうが効率的だろう。 週1回の英会話教室程度なら、メリットもデメリットもあまりないだろうから、本人が好きならやればいいけど、効果に過剰な期待はしないほうがいい。避けたいのは、幼児期~小学生のCALPを伸ばすことが必要な時期に、バイリンガル幼稚園やインターナショナルスクールなどの英語イマージョン環境に放り込み、家庭で母語でのCALPを伸ばす対策をしないことだろう。母語でも外国語でもCALPが伸びない、つまりどの言語でも学校教育の内容を身につけることが困難になり、どの言語でも深い思考が出来ないセミリンガルの状態になる。 「学習言語能力(CALP)の重要性 眞砂薫 著 」という論文に、韓国から日本に来た子どもが、日本の学校に通う(つまり日本語イマージョン教育を受ける)にあたって、外国語である日本語のBICSサポートを受けた場合と、母語の韓国語によるCALPサポートを受けた場合を比較した研究が出ている。結果は、母語でのCALPサポートを受けたほうが、(日本語での)テスト成績の伸びが良かった。これは、外国語で知的なインプットとアウトプットをしたい場合でも、まずは母語でCALPを高めることが重要であることを示している。 以下の関連記事にある、カナダに移住した日本人の調査では、幼児期に移住した子は現地の学校教育への適応に困難を抱えることが示されている。小3以降、ある程度母語での言語能力が高まったあとの移住のほうが、現地の学校教育への適応が速やかになる。 関連記事: 早期教育の光と影② 英語教育

「褒める」のではなくて「認める」

子どもを褒めるのって、昔から気持ちが悪いと思っていて、その理由としては ・大人が上から目線で、大人の基準で、子どもを評価することになる。 ・子どもを対等の個人として扱っていない。 また、褒めることの弊害には、子どもが何かをやろうとするときに、大人に褒められることが動機づけになってしまう(報酬の外部化)、常に大人の期待に沿うように行動する主体性のない子どもになってしまうリスクがある。 「結果を褒めるのではなくて、過程を褒めよう」なんてことも言われるけど、弊害は似たようなものだと思う。 だから、褒めるのではなくて、子どものやったことを認める姿勢が大事だと私は考えている。子どもが、なにか子どもにとっての偉業を達成した、例えば時間をかけて自分がとても満足できる絵や工作を作り上げて、満面の笑みを浮かべている時は、その巧拙に対する評価などはせずに、子どもの満足感に共感すればいい。

ビーズ手芸

イメージ
娘が学校の図書室で手芸の本を借りてきて、ビーズの作品を作った。 ビーズが細かすぎて、老眼が始まっている私には無理そう・・・。   一時間くらいかけて完成。集中力がすごい。

個人面談雑感

個人面談に行ってきた。 担任の先生に、ひたすら褒められた。 勉強はもちろん、学校生活での態度も良く、人間関係も上手くやっているらしい。 家での様子とだいぶ違って、優等生キャラのようなので、かなり気を使っていそう。 外面がいいタイプなのはわかっていたけど、そんなにちゃんと振る舞っていたとは・・・。 家では、のびのびダラダラさせてあげたい。

漢字50問テスト

イメージ
娘は、小3一学期の漢字50問テストを2回とも100点を取った。 目標通り100点を取れて娘は誇らしげだった。結果よりも、「自分の努力で100点が取れた」と自信を持てたことが、とても良かった。こちらとしても、ナッジ(ちょっとした後押し)が上手くできたと思う。 1,2年生の時は、テスト結果に変にこだわって欲しくなかったので(結果よりも理解して定着しているかが重要なので)、学校のテストには無頓着な態度を取るようにしていたけど、今後は少しずつ学習方法を身につけるように誘導していきたい。親の命令で勉強させるのは避けたいので、勉強を自分ごとにして進んでいけるよう、少なめの介入をしていくつもり。 関連記事: 娘が学校のテストを隠していた 私自身は、勉強について親から全く干渉されず、地元の公立中学校に進学してからの定期テストがきっかけで、計画を立てて自分で勉強するようになったけど、中学受験をするなら前倒しで勉強方法を身に付けないといけないので、ある程度は勉強方法はこちらから教えていく。 漢字50問テスト対策で行ったことは、 ・一週間くらい前から、毎日漢字ノートに自主練習した。一日20分くらい。正しく書けているかは、私がチェックした(漢字の自己採点は子どもには難しい)。 ・一回目のテストの時は、担任の先生が練習用の穴埋めプリントを作ってくれたので、それを見ながら練習。 ・二回目のテストの時は、範囲指定(1学期で習った漢字全て)だけだったので、小3一学期の範囲の漢字練習用プリントを私がネットで探して、それを使って練習。学校の漢字ドリルの巻末まとめ問題でも良いかなと思ったのだけど、よく見ると習った漢字を網羅していなかったので、網羅していて音訓両方あるものを探した。 ・娘は、自主的に机に向かう日もあれば、布団に転がりながらひたすらハリポタを読んでいてなかなか机に向かわない日もあった。机に向かわない日は、こちらから声掛けをした。 ・テスト当日は、自主的に朝早めに起きて仕上げ勉強をしてから登校した(正確には、早めに起こしてと頼まれたので私が早めに起こした)。 娘は漢字のギガドリルを一日2ページずつ進めていて、3年生の範囲は以前に一通りやっているのと、普段から本を読んでいて漢字を見慣れているため、100点をきっちり取るための勉強量も少なくて済んでいる。 娘は漢字を覚える才能は、それほど無い。本や...

子育て・教育の外注

子育てと教育をどこまで外注するのかだけど、愛着形成と、子どもを見ることは親がやらないといけない。 子どもを「見る」とは、 ・子どもの目を見て、コミュニケーションをする。 ・子どもの、「親に見てもらいたい、認めてもらいたい、話を聞いてもらいたい」という欲求を満たす。 ・子どもが何を見ているかを見て、子どもの興味・関心・心の動きを推測する。 共働きだと、週5での保育園や学童の利用もやむなしだけど、お迎えは遅くとも17時台がいいと思う。うちはこのパターンで、それに加えて年少の時にコロナ開始で、突然の一ヶ月休園や、感染者が出るたびに一週間の休園もあったりで、子どもと一緒にいる時間は長かった。 18時を大幅にすぎるのが週5日だと、様子のおかしい子どもが多くなるように感じる。 週5預かりで毎日18時半や19時お迎えだと、親と接する時間が短いせいなのか、預けっぱなしでも子どもの発達に問題がないと考える親だから、普段から子どもに接する時の態度がおかしいせいなのか、どちらが要因なのかわからないが、私の知る範囲だと以下のような状態の子が多い。 無気力、突然大声を出す、衝動的な攻撃性を見せる、他者の意図が読めず自分の要求を一方的にする、我慢ができない、待てない、自分の意に沿わないことは無視する、ルールのある遊びを他の子と出来ない、など。 ゲームや動画には詳しく、休みの日にはお金のかかるところへ連れて行ってもらっているようなのだけど、子どもはどこか様子がおかしい。 一緒にいるときでも、親も子もスマホばかりみていてコミュニケーションを取っていないのかもしれないし、親はコミュニケーションを取っていると思っていても、それは親の理想像を子どもに押し付けているだけで、子どものことは本当には見ていないのかもしれない。 習い事漬けの子のほうが、まだまともな感じはする。ほとんどの習い事は、夕食前の時間帯に終わるし、親の送迎が伴うので、親が子どもを見る機会が多くなるからかもしれない。 というわけで、幼児期~低学年では、子育ての外注には気をつけたほうが良いと思う。 高学年以降は、子育て・教育に占める教育の割合が高くなっていくので、それは教育のプロにお任せすれば良いが、プロの教育を受けて効果が出るように、学力と人間性の土台は家庭で作っておいたほうが良いと思う。

食品と学習刺激のアナロジー

現実世界は膨大な情報量を持っている。 抽象化して情報量を減らした、入力→出力のパターン学習を幼児期から繰り返すのは発達を阻害すると思う。 学習刺激を抽象化するのは、食品を高度に加工精製して、ビタミン・ミネラルや食物繊維やフィトケミカルなどの微量栄養素を無くすのに似ている。 人間は、ある程度は加工しないと食品を食べられないのは事実で、例えば、生肉や稲籾をそのままは食べない。 それと同じで、大自然に子どもを放りだしても、好ましい成長をするわけではないだろう。 ある程度の食品の加工精製が現代人類には必要なように、ある程度の情報の加工精製は現代人類に必要。 自然豊かな公園で遊ぶことや、室内遊びだったら手先を使って工作やお絵かきなどで遊ぶことも、豊富な情報量を持つ学習刺激となるだろう。 ただ、幼児期からペーパーの学習を繰り返すのは、子どもの発達には良くないだろう。2次元にした時点で、情報量は大幅に減る。 幼児にとってのペーパーの学習は、現実世界の細かい情報が抜け落ちた学習刺激で、食品でいえば微量栄養素が抜け落ちたジャンクフードのようなもの。小学校受験対策で行う図形などのペーパー学習は、ジャンク学習だと思う。 10代になって抽象的な思考ができるようになれば、ペーパーの学習も高度な思考を促す学習刺激になるけど、幼児には無理だろう。 健康に良い食生活を一言で表すと、 「加工精度度の低い食品を中心に、多くの種類の食品をバランスよく食べる」 バランスというのは、マクロ栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)のバランス、マクロ栄養素とミクロ栄養素のバランス、動物性食品と植物性食品のバランス。 加工精度度の高いジャンクフードは、微量栄養素が抜け落ちている。そればかり食べると身体に良くない。たまに食べる程度だったら大丈夫。 これは程度の問題。 健康に良い単一の食品はない。それと同様に、脳の発達に良い単一の学習刺激もない。 特定の知育学習に飛びつくのは、健康食品ブームに飛びつくのと同じ行動だ。これさえやれば頭が良くなる(健康になる)という幻想に縋っている。 子どもの脳の発達に良い学習刺激を一言で表すと、 「加工精製度の低い学習刺激を中心に、多くの種類の学習刺激をバランスよく経験する」 現実世界の様々な環境を、五感を使って経験することで、子どもは膨大な情報量の学習刺激を得ることができる。

机に向かっての学習は本当の意味では頭を使ってない

入力→出力を繰り返してパターンを覚える。こういう学習は、ある意味ではとても楽な活動で、脳に負荷がかかっていない。 大人が決めた課題を、決められたパターンに沿って処理するだけで、自分の頭で考える必要がない。 子どもにとっての机に向かっての学習は、 ・なにをやるか自分で決める必要がない(大人が決める)。 ・なんのためにやるか自分で考える必要がない(やれば大人が褒めてくれる)。 ・どういうプロセスでやるか自分で考える必要がない(大人がやり方を教えてくれる)。 ・失敗した場合、なぜ失敗したかを考える必要がない(大人が正解を教えてくれる)。 ・自分の感情をコントロールしながら他の子とコミュニケーションを取る必要がない。 その結果、思考力も感情も発達しにくくなる。 小学校受験を経た子に、ドリルなどの学習は素直にやるけど、なんだか生きる気力や創造性がない、集中力がない、遊びが幼稚だったり、あまりに言葉を知らない子がわりといるのだけど、あれも幼児期からのパターン学習の弊害だと思う。そして、2,3年生くらいから、学習への嫌悪感が出てきて、投げ出しがちになる子(主に男子)もいる。 小学校受験→中学校受験コースの女子だと、生気がなくぼーっとしながら親から出された課題を長時間勉強している子がいる。女子は、表面上は適応しやすいのだろうけど、思春期になってから問題が出てきそうな感じがする。 机に向かっての学習で得られるものは、学校と社会で生きていく上で必要なスキルなので、身につけたほうが良いのだけど、あくまでスキルであって、そのスキルをどう使うのか考える力はまた別のもの。目的もわからずスキルを身につける練習を強いられていたら誰だって嫌になるし、なんとか耐え抜いて成長したとしても、目的も使い方もわからないようでは、人生の迷子になる。 机に向かっての学習をどこまでやってもらうか、自分の頭を使って行動し考える機会と時間をどう確保するか、これらのバランスを取るのが難しいのだけど、そこの舵取りが、幼児期から小学生の子育ての肝なんだと感じる。 「子どもは素直にドリルやプリントをやってくれて嬉しい。自由時間は、息抜きに動画やゲームをやらせて上げよう」これでは、自分の頭で考えることの出来ない子どもになる。 関連記事: 勉強は一日一時間まで(低学年)

ひたすらハリー・ポッター

ここ2ヶ月くらい、娘は繰り返しハリー・ポッターを読んでいる。合間に短い本はいくつか読んだけど、ほぼハリー・ポッターしか読んでいない。 7作目(死の秘宝)まで通読してから、その後は好きなシーンをピックアップして読んでいる。たぶん、トータル3周くらいしている。炎のゴブレットが一番好きとのこと。一番嫌いなキャラはスネイプらしい。スネイプの味わい深さがわからないとは、やはりまだ子どもだな・・・。 台詞を覚えているらしく、映画を見ると、「台詞が本と違う!あのシーンがカットされている!」と指摘する原作厨になっている。ここまでハマれる作品に出会えて良かったなあと思う。 ハリー・ポッターは、文章と語彙のレベルの割に読みやすい。終盤になると内容が難しくなるが、最初の3作くらいは内容も平易で読みやすい。登場人物間の会話が多く、次々とイベントが発生するため、子どもは飽きずに読める。また、翻訳文が現代の文章なので、今の子も違和感なく読める。漢字で躓くなら、総ルビのペガサス文庫にすればOK(うちはペガサス文庫を揃えた)。 ナルニア国物語やホビットの冒険など古めの本だと、言葉遣いが古く、風景描写や状況描写の記述が多くて話の展開が遅く、娘はそこまで熱中しない。昭和生まれの私にとっては昭和の本に違和感はないけど、令和の子が昭和の本を読むのは、昭和の子が明治や大正の本を読むのと似たような感じなのかもしれない。 私にとっての児童文学最高峰は、はてしない物語なので、ぜひとも娘に読んで欲しいのだけど、今のところは手つかず。 関連記事: 第二次ハリポタブーム